第44回 一般社団法人日本癌学会市民公開講座
概要
テーマ
最新の治療と治療開発について
日時
2024年9月21日(土) 15:30~17:30
開催方式
ハイブリッド開催(会場+WEBライブ配信)
会場:福岡サンパレス パレスルーム
(〒812-0021福岡市博多区築港本町2番1号)アクセス
主催
一般社団法人日本癌学会、公益財団法人日本対がん協会
後援
厚生労働省、文部科学省、福岡県、福岡市、福岡県医師会、福岡市医師会、
公益財団法人 福岡観光コンベンションビューロー、全国がんプロ協議会
参加費
無料(会場定員400名)
*先着順
プログラム
司会
後藤 典子(日本癌学会 広報委員長 金沢大学がん進展制御研究所 教授)
開会の挨拶(15:30~15:36)
間野 博行(日本癌学会 理事長 国立がん研究センター 研究所長)
梅田 正行(日本対がん協会 理事長)
講演
講演1 (15:36~16:01)
「消化器がん治療:再発を防ぐ革新的アプローチ」
沖 英次(九州大学大学院 消化器・総合外科)
進行した消化器のがんは手術だけでは治療できないことも多く、一部の患者さんには再発を防ぐため術後薬物療法が必要である。しかし、この薬物療法が真に必要な患者さんを選択することは難しい。最近、がん由来の微量なDNAが、術後の薬物療法の必要性の決定と再発モニタリングに有用であることが多く研究で報告されている。つまり、手術直後から、将来再発する可能性が高い患者さんを同定し、いつまで薬物療法を続けるかを決めることもできる。がん由来のDNAが陽性の患者さんには、それが消失するまで治療を継続することで、将来のがん再発を究極まで減少させることになる。
講演2 (16:01~16:26)
「肺癌薬物療法の進歩と今後の展望」
岩間 映二(九州大学大学院 医学研究院 呼吸器内科学分野)
肺癌に使用される薬剤はプラチナ製剤を主体とした細胞傷害性抗がん剤、免疫チェックポイント阻害剤、分子標的治療薬など多岐にわたり、進行期肺癌の治療改善に大きく寄与してきました。近年では、新しいタイプの抗癌剤として、抗体薬物複合体、二重特異性抗体も次々と開発、臨床応用されており、より一層の治療効果の改善が期待されています。本講演においては、現在の肺癌薬物療法の概説を行うとともに、診断から治療に至るまでの実際の流れ、最新の治療薬の開発について述べさせていただきます。
講演3 (16:26~16:51)
「血液腫瘍の最新の治療」
髙松 泰(福岡大学医学部 腫瘍・血液・感染症内科学)
急性白血病、悪性リンパ腫などの血液腫瘍は、抗がん薬治療により治癒が期待できます。がん細胞がもつ特徴を標的とした分子標的薬の開発が進み、元気に長く生存できるサバイバーが増え、また強力な抗がん薬治療が実施困難な高齢者に対しても優れた治療効果が期待できます。患者さんのT細胞にがん細胞を攻撃するキメラ抗原受容体(CAR)遺伝子を導入し患者さんに輸注するCAR-T療法、がん細胞とT細胞の表面に発現する2種類の異なる抗原に同時に結合する二重特異性抗体薬など、自分の免疫力を用いた治療法が開発され、さらに治療成績はよくなっています。一方、病気が進行・悪化するまで治療を続けることが標準的になっており、医療費がかさみ、治療の副作用を抱えながら仕事や日常生活を続ける患者さんが増えています。副作用を軽減し、治療期間を短縮できる治療法の研究も行われています。
パネルディスカッション (16:51~17:21)
閉会の挨拶 (17:21~17:25)
後藤 典子(日本癌学会 広報委員長 金沢大学がん進展制御研究所 教授)
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お申し込み・お問い合わせ先
第44回日本癌学会市民公開講座事務局
第44回日本癌学会市民公開講座 事務局
日本コンベンションサービス株式会社 関西支社
〒541-0042 大阪市中央区今橋4-4-7 京阪神淀屋橋ビル2F
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