日本癌学会

一般の皆さまへ

第48回 一般社団法人日本癌学会市民公開講座

最終更新日:2026年10月6日New 

概要

テーマ

すべての世代に届けるがん医療 ―最新の知見と技術で拓く新たな希望―

日時

2026年9月26日(土)15:30〜17:45

開催方式

ハイブリッド開催(会場+WEBライブ配信)
会場:国立京都国際会館 RoomD
(〒606-0001 京都府京都市左京区岩倉大鷺町422)

主催

一般社団法人日本癌学会、公益財団法人日本対がん協会

後援

厚生労働省、文部科学省、京都府、京都市、一般社団法人京都府医師会
公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー

参加費

無料(会場定員250名:WEB参加は定員なし)
*先着順

プログラム

司会

小川 誠司(第85回日本癌学会学術総会会長、京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学講座 教授)
後藤 典子(日本癌学会 広報委員長、金沢大学がん進展制御研究所 教授)

開会の挨拶(15:30~15:40)

大島 正伸(日本癌学会理事長、金沢大学がん進展制御研究所 教授)
梅田 正行(日本対がん協会理事長 株式会社朝日新聞社 顧問)
小川 誠司(第85回日本癌学会学術総会会長、京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学講座 教授)

講演

講演1(15:40~16:00)

「小児がん治療の進化」 
  滝田 順子(京都大学大学院医学研究科 発達小児科 教授)

小児がんの治療成績は大きく向上し、多くの子どもたちが治癒を目指せるようになりました。近年は、患者さんの免疫の力を利用してがんを攻撃する「がん免疫療法」が急速に進歩しています。白血病に対するCAR-T細胞療法やブリナツモマブ、神経芽腫に対する抗GD2抗体療法は、難治性・再発性小児がんの新たな治療選択肢となっています。また、がん細胞の遺伝子異常を調べ、患者さんごとに適切な治療を選ぶ「がんゲノム医療」も発展しています。本講演では、これらの新しい治療の仕組みと成果、今後の課題を分かりやすく紹介し、より効果が高く、子どもたちへの負担が少ない小児がん治療の未来についてお話しします。

講演2(16:00~16:20)

「がんゲノム医療ってなんだろう」
  武藤 学(京都大学大学院医学研究科 腫瘍内科 教授)

がんは遺伝子(ゲノム)の異常で起きる病気です。近年、この遺伝子の異常に対する様々な薬剤が開発され、治療成績が向上してきました。これまでは、遺伝子の異常をひとつずつもしくは複数を調べて、そのがんに合う薬剤があるかないかを調べていました。しかし、同じ遺伝子の異常でも、起きる場所や、その頻度、そして異常のタイプも様々です。がんに起きている様々な遺伝子の異常を網羅的・効率的に調べることができるようになり、適切な患者さんに適切な治療を届ける「がんゲノム医療」が実現しました。我が国では、がん遺伝子パネル検査が 2019年6月に保険適用となり、これまでに約14万人の患者さんにこの検査が実施されています。本市民講座では、急速に進歩しているがんゲノム医療について解説します。

講演3(16:20~16:40)

「免疫細胞の代謝を軸とした新規がん免疫治療法の開発」  
  茶本 健司(京都大学大学院医学研究科附属がん免疫総合研究センター 教授)

がん免疫療法は、薬ががんを直接攻撃するのではなく、私たち自身の「キラーT 細胞」の力を引き出してがんを攻撃する治療法です。京大発のPD-1抗体などによりがん治療が大きく進歩しましたが、十分に効かない患者さんも少なくありません。その原因の一つは、老化や慢性的なストレスでT細胞が弱ってしまうことです。私たちは、細胞内の発電所であるミトコンドリアを元気にするとT細胞が長く働き、がんに対する免疫力を増強できることを示してきました。例えば、抗老化作用があるスペルミジンが老化T細胞のミトコンドリア代謝を回復させ、抗腫瘍免疫を高めることを見いだしました。本講演では、免疫と代謝から考える新しいがん治療の可能性を紹介します。

講演4(16:40~17:00)

「お酒と食道がん:ほほの細胞が教えてくれるあなたのリスク」 
  横山 顕礼(京都大学大学院医学研究科 腫瘍内科 講師)

飲酒はがんの予防可能な原因の世界第3位であり、食道・口腔・咽頭など少なくとも7種類のがんリスクを高めます。私たちは、頬粘膜(ほほの内側)を綿棒でこするだけの非侵襲的な方法で採取した細胞の遺伝子変異(体細胞モザイク)を解析することで、食道がんリスクを80〜90%の精度で予測できることを世界で初めて実証しました(Science Translational Medicine, 2025)。特に「お酒に弱い体質」(ALDH2 リスク多型)を持つ方では、同じ飲酒量でも変異数が 約20倍増加することが判明しており、遺伝的な個体差を反映した個別化リスク評価が可能 です。将来的には健康診断での頬粘膜スワブ検査により「あなたに合った推奨飲酒量」を提案し、アルコール関連がんの予防と早期発見を目指しています。

休憩(17:00~17:15)

パネルディスカッション (17:15~17:40)

閉会の挨拶 (17:40~17:45)

後藤 典子(日本癌学会 広報委員長、金沢大学がん進展制御研究所 教授)

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お申し込み・お問い合わせ先

第48回日本癌学会市民公開講座事務局

第48回日本癌学会市民公開講座 事務局
株式会社コンベンションリンケージ
〒604-8162  京都府京都市中京区烏丸通六角下る七観音町 634
E-mail : jca2026@c-linkage.co.jp
FAX:075-231-6354

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