サバイバー・科学者プログラム10周年記念行事 2025
2015年日本癌学会においてがん研究を支援するサバイバー育成のためのプログラム「JCA-Survivor・Scientist Program(略称JCA-SSP)」が創設され、2016年以降、同プログラムは日本癌学会学術総会の正式なプログラムとして毎年開催されています。JCA-SSPプログラムの創設にあたり参考とされたのが、米国癌学会(AACR)において1998年に創設され継続的に開催されている「米国癌学会-科学者・サバイバー プログラム(AACR-SSP)」です。同プログラムは、がん研究者、がんサバイバー、そして患者アドボケート(擁護者・支援者)との協働が、がん研究の更なる発展にとって必須であるという認識のもと、アン・ベイカー博士、マーガレット・フォッティ博士らによって創設され、以降、AACR-SSPプログラムには日本を含む米国外諸国からも数多くのアドボケートが参加しています。
JCA-SSPプログラム10周年を迎えました金沢大会におきまして、通常のJCA-SSPプログラムに加え、この節目を祝い、記念式典ならびに記念ワークショップを開催しました。マーガレット・フォッティ博士、アン・ベイカー博士(ビデオメッセージ)、野田哲生博士ら、JCA-SSPの創設に関わった日米の関係者からのご祝辞、ご挨拶、功労者の表彰に続き、眞島喜幸様による基調講演、がん研究者を代表し土井俊彦博士と佐谷秀行博士から、患者会を代表し大西啓之様と櫻井公恵様からそれぞれの活動紹介を、AMEDを代表し勝井恵子氏のご発言をいただき、最後に、以上の登壇者に畠山昌則博士と天野慎介様に加わっていただき、これからのがん研究と患者の関わり方についてパネルディスカッションを行いました。JCA-SSPプログラムの過去から未来までを見通し、今後の本邦におけるPPI活動のあり方にも踏み込む非常に意義深いセッションとなりました。
本JCA-SSPプログラム10周年記念行事を契機として、がん研究者、がんサバイバー、そして患者アドボケートとの協働によって推進されるがん研究が今後大きく発展すると信じます。
座長 高橋智聡(金沢大学がん進展制御研究所)
眞島喜幸(PanCAN Japan)
桜井なおみ(CSRプロジェクト)
開催概要
【日時】2025年9月25日(木)8:20~17:10
2025年9月26日(金)9:00~21:30
2025年9月27日(土)9:00~16:40
【場所】ANAクラウンプラザホテル「セラヴィ」(〒920-8518 石川県金沢市昭和町16番3号)
金沢アートホール(〒920-0853 石川県金沢市本町2丁目15−1ポルテ金沢6F)
【申込】事前参加申込
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補足資料
本プログラムの10年間の変遷や年次概要をまとめた資料を以下よりご覧いただけます。
参考資料:SSP10年間の歩み(藤田直也先生監修)






