第42回 一般社団法人日本癌学会市民公開講座|一般の皆さまへ|日本癌学会

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一般の皆さまへ

第42回 一般社団法人日本癌学会市民公開講座

最終更新日:2023年10月24日 

概要

テーマ

新しいがん治療の時代へ:ゲノムと免疫

日時

2023年9月23日(土・祝)15:30~18:00

開催方式

ハイブリッド開催(会場+WEBライブ配信)
会場:パシフィコ横浜・アネックスホールF201+F202
(〒220-0012横浜市西区みなとみらい1-1-1) 

主催

一般社団法人日本癌学会、公益財団法人日本対がん協会

後援

厚生労働省、文部科学省、神奈川県、横浜市医療局、神奈川県医師会、横浜市医師会、
(公財)横浜観光コンベンション・ビューロー

参加費

無料(会場定員360名)
*先着順

プログラム

司会

間野 博行(第82回日本癌学会学術総会会長、国立がん研究センター研究所 所長)
藤田 直也(日本癌学会 広報委員長、がん研究会がん化学療法センター 所長)

開会の挨拶(15:30~15:40)

佐谷 秀行(日本癌学会 理事長、藤田医科大学がん医療研究センター センター長)
梅田 正行(日本対がん協会 理事長)
間野 博行(第82回日本癌学会学術総会会長、国立がん研究センター研究所 所長)

講演

■第Ⅰ部 免疫療法■

講演1 (15:40~16:00)

「ここまで進んだがん免疫療法―適切ながん免疫療法を受けるには?―」
  西川 博嘉(国立がん研究センター研究所 腫瘍免疫研究分野)MOVIE

私たちの身体に備わっている免疫系を活性化するがん免疫療法が保険適応されて約10年が経ちました。当初、進行期のがんにも有効性が認められたという報告から大きな期待を持って臨床現場に導入されました。その後、治療効果が認められやすい症例とそうでない症例が存在することや、免疫関連の特徴的な有害事象が見られるといったことが明らかになってきています。また、殺細胞性の抗がん剤や分子標的治療薬などの様々ながん治療薬との併用療法が進歩し、多くのがん種で第一選択薬になってきています。ここまで進んだがん免疫療法をより安全にかつ効果的に受けるためにはどうすれば良いか、ということをお話ししたいと思います。

講演2 (16:00~16:20)

「がんの克服を目指した免疫細胞療法の開発」
  籠谷 勇紀(慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 がん免疫研究部門)MOVIE

免疫の作用でがん細胞を攻撃させるがん免疫療法の開発が進んでいるが、この中でも免疫細胞そのものを体外で準備して「生きた薬」として使う免疫細胞療法が一部の血液がんに対して高い効果を示し、既に標準治療として承認されている。特にキメラ抗原受容体(CAR)という人工の分子を免疫細胞の1つであるT細胞に搭載することで、特定の抗原(目印)を出しているがん細胞のみを強力に攻撃できるようになる。この治療法を幅広い種類のがんに標準的に使用できるよう、世界中で臨床試験が実施されており、様々な技術の進歩により徐々に有望な結果が報告されている。本講演ではこれら免疫細胞療法の最新の展開を紹介する。

■第Ⅱ部 がんゲノム医療■

講演1 (16:20~16:40)

「保険診療で行われる遺伝子パネル検査とデータ利活用」
  河野 隆志(国立がん研究センター がんゲノム情報管理センター)MOVIE 

現在、保険診療として、全国200カ所以上のがんゲノム医療病院で年間約2万件のがん遺伝子パネル検査が行われ、すでに5万例以上の患者さんの臨床情報とパネル検査のゲノム情報が C-CAT (がんゲノム情報管理センター)に集約されています。C-CATは、患者さんごとの遺伝子変異に対応した「C-CAT調査結果」を作成して、各病院に送付することでがんゲノム医療を支援しています。また、C-CATに集めた貴重なデータは、適切な審査のもと、医療施設、アカデミア・企業などにより、学術研究や医薬品等の開発のために利用されています。本講演では、日本が誇るこのがんゲノム医療の仕組みを紹介させていただき、今後の日本のがんゲノム医療の展望をともに考えたく思っています。

休憩  (16:40~16:50)

講演2 (16:50~17:10)

「小児がんとゲノム」
  加藤 元博(東京大学大学院医学系研究科 生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座)MOVIE

小児がんの治癒率は向上しているものの、いまだに治癒が困難な疾患は残されており、さらには治癒後の晩期合併症も重要な課題である。がん細胞のゲノムを効率的に調べて診療に応用する「ゲノム医療」が実現し、小児がんにも積極的に利用されている。一方で、遺伝的背景(がん好発素因)が関与している割合が相対的に大きいことや、治療薬の適応が限られていることなどの課題もある。ひとりでも多くの小児がんの患者にいい治療を届けるために、新しいゲノム検査の開発や、がんゲノム診断のネットワークづくりに国内外の小児がん関係者が一丸となって取り組んでおり、成人がんの関係者との連携をもとに、小児がんの治療にも新しい時代が訪れている。

講演3 (17:10~17:30)

「身近になったがんゲノム医療~誰もが当事者~ 」
  織田 克利(東京大学大学院医学系研究科 医用生体工学講座統合ゲノム学分野)MOVIE

2019年6月の保険収載以降、これまでに約6万人のがん患者さんにがんゲノム医療(がん遺伝子パネル検査)が行われています。しかしながら、検査結果に基づいて新たな治療につながった患者さんの割合は1割未満にとどまっており、治療選択肢が限られていることが大きな課題です。薬剤開発を推進するための方策が求められます。また本検査の対象が標準治療をほぼ終了した患者さんに限定されていることも課題です。今回の市民公開講座では、本検査を受けられた患者さん・ご家族の方の声を踏まえて作成した、「がん遺伝子パネル検査の実態調査研究に基づく日本のがんゲノム医療推進に向けた提言書」の内容を紹介します。皆さんと一緒にがんゲノム医療、ひいてはがん診療のあり方を考えてみたいと思います。

■第Ⅲ部■

パネルディスカッション (17:30~17:55)

閉会の挨拶 (17:55~18:00)

藤田 直也(日本癌学会 広報委員長、がん研究会がん化学療法センター 所長)

お申し込み

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受付は終了しました。

会場参加申し込み締切

2023年9月15日(金)までに申し込みフォームまたはFAXにてお申し込みください。
FAXでのお申し込みは2023年9月8日(金)までとなりますので、ご了承ください。

WEB参加申込み締切

2023年9月22日(金)正午までに申し込みフォームまたはFAXにてお申込みください。
FAXでのお申し込みは2023年9月8日(金)までとなりますで、ご了承ください。

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お申し込み・お問い合わせ先

第42回日本癌学会市民公開講座事務局

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株式会社コンベンションリンケージ内
〒102-0075 東京都千代田区三番町2
TEL:03-3263-8688 FAX:03-3263-8693
E-mail:shimin-jca2023@secretariat.ne.jp

 

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