研究内容:近年miRNA の発現異常が、がんや炎症・免疫疾患、感染症、神経変性疾患といった幅広い疾患の原因となっていることが示されつつある。
我々は、特定のRNAを強力に阻害するRNA Decoy (TuD; Tough Decoy)を開発し、この発現ユニットを搭載したretro/lentivirus vector を培養細胞系に導入して、miRNA、転写因子、クロマチン構造変換因子の間で形成される制御ネットワークを主として培養細胞系で解析してその分子機構を追求してきた。
TuDの卓抜した阻害活性については国際的な評価も高い(Xie J. et al. Nature Methods in press)。
上述した疾患等に関するモデルマウスの実験系か治療用ウイルスベクターに経験を持った方を募集します。 特にマウスにTuD 発現ウイルスベクターや、TuD の構造を模した合成TuD (S-TuD) を導入してmiRNAの機能を個体レベルで解析して、miRNAを対象としたがんの新規の治療法へと結びつけることに興味をもつ研究者を希望します。
(封書に「教員応募書類在中」と朱書きする。また応募書類は返却いたしませんので、ご了承ください。)
〒108-8639 東京都港区白金台4-6-1 東京大学医科学研究所
感染免疫部門・宿主寄生体学分野 伊庭英夫
TEL:03-5449-5730
e-mail: iba@ims.u-tokyo.ac.jp
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