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設立理念

今日、がんは日本人の死因の第1位を占め際限ない医療費増加の主たる要因をなりつつあり、その抑制は国家的急務と言えます。今世紀初頭ゲノムが解読され個別化、予知予防医療が現実のものとなりました。

その活用には、一人一人が常日頃からがん発生を早期に察知して処置できる社会(ユビキタス医療社会1)を目指すことが必要です。そのための検査法として微量の体液や排泄物はもとより、さらには呼気・臭気などで早期がんまたは発がん直前の変化を判定できる予防バイオマーカー2の開発を視野にいれる必要があります。

近年、ノーベル賞を受けた田中耕一博士らの研究3の成果として蛋白質の分析技術は著しく進歩しました。その一方で、発病初期の特異的な物質を発見するためには多数の罹患者や健常者から生体資料や人々の健康・生活情情報を詳細に収集して統計的分析を厳密に行うこと即ち「基礎―臨床橋渡し研究」Translational Research TR4の必要性が急速に増加しています。

そこには経験ある研究的臨床医5やそれに協力する臨牀研究コーディネータCRC6などの人材と臨床研究のための倫理監視機構、施設間連携ネット情報拠点、などのインフラ整備7とそれらを支える資本基盤が必要です。

米国では2000年国立癌研究所は「がん早期発見研究ネットワーク」Early Detection Research Network(EDRN)を結成して多領域間の共同研究を推進し、細胞が癌化する段階の分子生物学的変化を補足して臨床検査に活用するTRを活発する方針を示しました。わが国ではTRでもっとも必要なCRCの人件費は、企業主導研究以外では取得できないなど、欧米先進国の中では特に遅れておりますのでその改善がいそがれます。

この目的を達成するためには産業界と医療界等の異業種間での価値観の調和調整をおこない得る場が必要であると判断しました。そこで、志を同じくする友人が自由な立場で参集して、「特定非営利活動法人NPO8バイオマーカーがん予防フロンティア」を設立しました。

私どもはUICC「世界対癌機構」Famial Cacner Detectection, Prevention and Care Netアジア拠点に指定されています。

1:ユビキタス社会:ubiquitousは語源はラテン語で、神はいたるところに存在する(遍在)という意味。インターネットなどの情報ネットワークに、いつでも、どこからでもアクセスできる環境を指す。

2:予防バイオマーカー:バイオマーカーの新しい概念は、DNA、タンパク質、またはタンパク質断片をベースとした分子情報で疾患の経過と相関するものであると理解されるようになった“疾病予防バイオマーカー”とは、現在は健康であっても将来その疾病に罹るリスク診断とそのリスクを軽減する手段の機能性評価を実現させるものです。

3:田中行耕一博士の研究:日本の科学者・エンジニアで島津製作所の社員。2002年ノーベル化学賞受賞。受賞理由は「生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発」。

4:橋渡し研究TraslationalResearchTR:研究には疾患の原因をその発生機序実を論理的に理解することを目的とする基礎研究とそれに拠って得られた知見を効果的に死亡削減に結びつける戦略を研究する段階があります。後者では経済効果率が重視されるので研究室と病室直結した計画(thebenchtobedstudy)と生命倫理性の遵守が重要な二本柱です。これは医師が診療目的達成のため問題解決を行う場合(研究者主導のTR)と基礎研究で発見された知見を臨床で実証する場合で対象患者の利益とは直接関係がないの企業主導の臨床研究にわけられます。前者は研究者主導の臨牀研究、後者は企業主導のTR即ち臨床治療効果試験「治験」と呼びます。治験は十分な資本力に支えられてCRCなど支援スタッフは病院で雇用されますが研究者主導研究ではそのようなけ経済基盤がないので研究者の負担がおおくまた情報収集も不十分となる。

5:新人医師大学病院離れ:平成18年5月20日日経新聞によると、2004年度から始まかった臨床研修制度を終えた春から大学病院に残る研修制度終了新人医師は4103人で、同制度導入前の新人医師より34%減った。それはに 条件の良い民間選ぶ傾向が原因している。

6:臨牀研究コーディネータClinical Reserch CoordinatorCRC:治験が円滑に実施されるよう、医師や患者さんに対して様々なサポートを行う専門スタッフです。

7:インフラ整備:宇都宮譲二

8:NPO法人:NonProfitOrganization非営利活動法人